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    ごあいさつ

    今とこれからを語りあう場

     語らい座大原本邸のHPにおいでいただきありがとうございます。

     本館は江戸時代後期(寛政7年着手)の豪商屋敷「旧大原家住宅」でございます。昭和46年(1971年)に母屋始め敷地内10棟が国の重要文化財に指定されましたが、その後も当主が実際にここに居住しておりました。一階の倉敷格子や二階の倉敷窓、なまこ壁など蔵屋敷の典型的な特徴を備えております。

     その屋敷を、多くの皆さまに展示・思索空間として楽しんでいただくべく、平成30年(2018年)4月、「語らい座大原本邸」としてグランドオープンいたしました。 倉敷の経済・文化の発展に大きな貢献をしてきた大原家、特に孫三郎氏、總一郎氏の社会貢献思想、経済哲学は、倉敷の商家に脈々と伝わる「商人(あきんど)道」とも言うべき合理性や考え方の系譜に繋がるもの、それは東日本大震災後の私たちにとって多くの示唆を含んでおります。

     本館はそういった思想・哲学を生んだ「場のチカラ」を実感し、追体験できる「感情体験施設」。土間や石畳、蔵、座敷の、その匂いや佇まいの中に、ここに暮らし町を愛した「大原家の生き方」をダイレクトに感じていただければ幸甚に存じます。

    「10人のうち7人も8人も賛成するようなら、もうやらない方がいい」 玄関を入るとすぐに見える「降りそそぐ言葉」の一つ、孫三郎氏の言葉です。語らい座大原本邸を単なる記念館にはしない、そういう心意気を持って館の運営にもあたっていきたいものと考えております。

    「降りそそぐ言葉」に限らず、来館なさる方の人生のありよう、心持ちで、いかようにも感じ方が変わる、それを楽しんでいただけたらこれに勝る喜びはありません。

     そして、語らい座の名の通り、「今とこれからを語りあう場」として、大いに未来を語り、学びあい、自分を取り戻し、新たな発想を得る、そんな気持ちの良い空間作りを目指し、スタッフ一同努めてまいります。 皆さまのご来館を心よりお待ち申し上げております。

    語らい座大原本邸
    館長 山下陽子